たばこが人間の身体に多くの悪影響を与える事は、予防医学について意識が無い人でも、おそらく多くの人が解っている事実です。
たばこと聞いて思い浮かぶ病気に癌がありますが、禁煙は、もっとも確実な予防医学としてのがん予防になります。
喫煙者は、そうで無い人に比べ、約1.5倍も癌になる確率が高くなるのですが、中毒性が高いために止めるのは困難ですね。
しかし、タバコを吸う本人の問題だけではなく、吸わなくても周りにいるだけで煙を吸ってしまう家族などにも同じように癌のリスクを負わせている事も事実です。
タバコを吸わない人でも、例えば結婚した相手が喫煙者であった場合に、そうでない人に比べると肺癌になる確率が数倍に膨れ上がります。
禁煙する事は、がんの予防だけに留まらず、糖尿病を含めて呼吸器系や循環器系の疾患などの、様々な病気予防に関係してきます。
妊娠中にたばこを吸っていた母親から生まれた赤ちゃんは、母親のお腹の中にいる頃からニコチンを運んでいたお母さんからの血液がストップしてしまうため、出産と同時に禁断症状を起こしてしまい、生後数日で哺乳力が弱くなる事ことがあるそうです。
そういった事が色々と潜んでいるのがタバコの害なので、母親だけでなく、周りにいる方もタバコは控えるようにしましょう。
予防医学として重要な事として、毎日の食事や睡眠、運動などの、生活習慣を改善していくことが重要なのですが、食事をする事により人間の身体は機能する為、食生活を見直すことは病気を予防する際に考えていきたいものです。
食生活でがん予防をするにはまず、塩分摂取を控える事があります。
食塩摂取量の目安としては、女性で八グラム未満、男性で十グラム未満なので、高塩分食品は出来るだけ続けて食べないようにして、料理する際の塩による味付けも控えましょう。
今までの食生活によって濃い味に慣れた人が薄い味に慣れる為には努力が必要ですが、しょうゆや塩の代わりにレモンを使い、香りのあるゴマやしそなどで風味を付けるだけで食べやすくなるので、工夫して塩分を控えながら美味しくいただきましょう。
次にがん予防の食事として、野菜は毎食摂りたいものです。
胃がんや大腸がんのリスクは野菜をほとんど食べない方が高くなりますし、保存食品や加工肉などもよくありません。
また、熱いものを口に入れて口腔内や食道の粘膜を傷つけることがあるため、熱い物はなるべく冷ましてから食べ他方が良いでしょう。
このように食生活に配慮したいことは様々ですが、これを摂っていればがんにならない、といった栄養素や食べ物がはっきりしていないのが現状で、摂り続けていると癌のリスクが高くなってしまう物質を一切採らないのも難しいものです。
そのため、特定の食品ばかり採らずにバランスのよい食生活をすることが、癌になるリスクを高くする物質を分散させるためにも効果的です。
毎日おこなう生活習慣の改善を少しずつ続けることが、予防医学では重要です。